子供の頃は勉強は嫌いだっけど、図工と実験は大好きだった。のが、功を奏したのか建築の仕事にめちゃ役立っている星川です。
こちらは赤外線カメラの映像。時期は2月くらいです。
赤色は暖かい部分です。お子様とお祖母様、そしてテレビ。
青色の部分は窓ガラスや壁、暖房はつけているけど、ほとんど外気と変わらない温度。
暖房器具の風や熱のみ暖かく感じるが、基本的に足元や壁際は寒い。
暖房器具を止めるとすぐ冷える。
温熱環境としては人間が【不快】に感じてしまう原因の一つです。
実際の画像がこちら。
赤外線の映像と違って、見た目では寒いとか冷えているのはわかりにくいですが、体は正直、赤外線の映像の通りの体感です。
こちらは畳をめくってみた床下の赤外線画像。
7度は外の気温と同じ。それも当然、床下通気なので、外気が流入しているからです。
(床下通気はシロアリ予防の点では有効です。昔の家や床下通気工法で通気が良いのは良い事です)
床下の通気が良好なのは、非常に良い事なのですが、問題は【無断熱】という事。
今では考えにくいのですが、昔の家はこれが普通です。
隙間風や足元が寒い原因です。
床下通気でのもう一つの注意点が、通気が悪い部分は腐りやすく、シロアリ被害にあいやすい。
このように床がたわむ、抜けてしまう。
あと驚異的なのがタイル張りのお風呂ですよね。
入った事のある方は勿論のこと、画像からも寒さが伝わってきます。
アパート暮らしの時はタイル張りのお風呂でしたが、お湯を溜めてすぐに入らないとあっという間にお湯が冷めてました。
ちなみに私は中学校まで五右衛門風呂でした。
↑こんなやつ。薪で焚くのでめちゃ暖かいけど、釜に触ってしまうと激アツ。
しかも沸かすのに時間がかかる。
中学に入って未だにゴエモン風呂が自分ちだけだったのを知った時にはショックでした(笑
鉄筋コンクリートの家でヤバい(失礼ですが・・)のが階段廻り。
このようにクロスが剥げ落ちているのをよく見かけますが、結露しやすくて、クロスを貼っても、貼っても、根本的に解決しないので、剥げてしまいます。
またコールドドラフトと言って、冷たい空気(重たい)が階段を滑り落ちるように流れ落ちてくる現象が余計に寒さを感じます。
コンクリートは蓄熱性(熱を貯める)が高いので、冬場は逆に冷蔵庫に近い状態になります。
表面を新しくリフォームするのは簡単なのですが、人間の体と一緒で、根本的な部分を解決していないと、何度やっても同じ現象を繰り返します。
耐震、断熱のリノベーションは難易度が高く、どんどん沢山の工事をできません。
入念に下調べをして、ご予算の検討を踏まえて一番適切な施工を打ち合わせした上で進めて参りますので、調査〜打ち合わせ〜工事期間と全体で約半年から規模によっては1年かかります。
現在はOB様のご紹介がご縁で金生町にて鉄筋コンクリートの家のフルリノベーション工事をさせて頂いてますので、次の機会にご紹介させて頂きます。
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