前回は木の種類、丸太から取れる部材をザックリお伝えしました。
今回も引き続き、木についての基礎知識を簡潔にお伝えします。
●木の表裏
実は、木にも表・裏があります。
木表(きおもて)、木裏(きうら)と読みます。
丸太だった時に外側を向いている方が木表、真ん中を向いていた方が木裏。
「木の表裏の何が重要なの?」と疑問の声が聞こえてきそうですが実は表裏は結構重要なんです。
木は、木表側に反ろうとする性質があります。
↓こんな風に
木には元々、水分が含まれているため乾燥していくと収縮していきます。
木の場所によって収縮の仕方が異なります。
木の芯よりも樹皮に近い方が、水分を多く含んでいるため収縮も大きく、このように反りが出てきます。
この反りの性質を利用して、使う場所に合わせて木の向きが決まっています。
例えば
敷居と鴨居。
画像で見て分かるように
溝の方を「木表」にして使います。
この部分の名前です。
上側が「鴨居」、下側が「敷居」
始めは、どっちがどっちか分からなかったんですが
「ウチの敷居を跨ぐなっ!」ってドラマか何かの台詞を聞いた時に
敷居=跨げる方、で覚えました(余談です、はい。)
理由はコレ↑です。
めちゃめちゃ分かりやすい画像見つけてしまったので説明不要ですよね!笑
木が反ってしまい、障子が閉まらなくなったら困りますよね?
だからです!笑
基本的には化粧面には「木表」を向けます。
床材も同じです。
これも、すごく分かりやす画像があったので・・・
ウッドデッキも木表を上にしています。
※考え方は床材と同じです。
ウッドデッキは特に雨や日光にさらされるので年数が経てば、分かりやすく反ってきます。
ウッドデッキ用のビスをこのように留めていくんですが、木裏を上にしていれば木の反りでビスが押し出されることもあるとか・・・
普段、気にすることが少ないところも、沢山の知恵や工夫があります。
設計 青木
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